近年、親族の負担軽減とコストカットで注目を集める永代供養。
しかし、これまで一生懸命頑張ってきたご本人の最後の住まい選びとして、また、お世話になった方のお墓選びをコスト面だけから考えるのはいかがなものでしょうか。
ご本人の意思がしっかり反映されたプランを選ぶには、価格だけ見ていては納得のいく結果にはならないでしょう。
そこで、ここでは永代供養墓を選ぶ際、価格以外に気をつけておくべきポイントを解説します。
・永代供養は合祀が一般的
永代供養墓は破格のコストカットを実現しているという認識がされていますが、永代供養であれば全てのプランにおいて価格破壊が可能というわけではありません。
一般的な永代供養の格安プランというのは、「最初から合祀」というのが前提です。
これはすなわち、納骨される時点で最初から、赤の他人と同じお墓に入るということを意味します。
したがって個別のお墓を用いて供養することはできないのです。
・合祀以外のプランも
では、個別のお墓を使って供養をしたいという場合はどのようなプランを選べばいいのでしょうか。
そういった方には13回忌や33回忌までは個別の一般墓を契約し、契約期間が終了したら合祀をされる、個別と合祀のハイブリッドともいえるプランがおすすめです。
このプランを用いれば、近しい親族がご存命の間は個別墓で供養してもらい、遠縁の親族に維持負担が掛かり始めるタイミングで合祀してもらい、親族に負担を与えないといった、いいとこ取りができるようになります。
値段だけを見ていては、こういったプランは費用が掛かるため眼中にも入らないでしょう。
しかし、少しの間だけでも個別に供養して欲しいという方にはぴったりのプランとなっていますので、価格だけに注目するのではなく、プランの内容にも注意しましょう。
・大事な遺骨管理も確認
また、遺骨の管理体制にも目を向けておきたいところです。
合祀された後は基本的に遺骨を取り出すことができません。
納骨から何年経ったら合祀されるのか、契約時にしっかり確認しておきましょう。
また、お寺や納骨堂の管理体制も注視しましょう。
納められている遺骨の数が多いと、管理ががさつな納骨堂やお寺も存在します。
申し込みをする前に一度現地で管理状況を確認しておきましょう。
コストの安さが魅力の永代供養ですが、価格だけに着目していては後から思わぬ点で後悔してしまうかもしれません。
遺骨の管理期間や管理体制、また合祀のタイミングなど価格以外の契約内容についてもしっかり確認してから契約を結びましょう。(スタッフ)