近年、永代供養という言葉をよく耳にします。
「永代供養という言葉を聞いたことがある。だけど、相場についてはあまり詳しく知らない」という方が多いでしょう。
そこで今回は、永代供養の相場について解説いたします。
□永代供養の相場は宗派によって違う
あまり知られていないことですが、実は永代供養は宗派によって相場が変化するのです。
今回は代表例として、浄土真宗についてご紹介します。
*浄土真宗
実は、浄土真宗の考え方では供養という概念は適切ではないので、永代供養ではなく永代読経が行われることが多いのです。
永代読経とは、お経を永代に渡って読むということで、仏様の教えが受け継がれるようにという願いが込められています。
永代読経のためのお布施が「永代経懇志」と言われるもので、相場は約10万円前後とされています。
もちろん浄土真宗でも永代供養を受け入れている寺院はありますので、永代供養を検討している方はお問合せすると良いでしょう。
□永代供養の相場
永代供養にかかる費用は、その供養の仕方によって大きく異なります。
永代供養の方式の違いについて、3つのタイプに分けてご紹介します。
*合祀墓
多くの人の遺骨や位牌を一つの墓で共有して埋葬し、供養する方式を合祀墓と言います。
合祀墓は永代供養の3つのタイプの中でも比較的費用が安く抑えられます。
相場は約20万円前後です。
*家族墓
一定期間だけ一般的なお墓にて供養され、期限が過ぎれば合祀墓に移される方式のことを家族墓と言います。
合祀墓に移された後もお寺に供養が引き継がれるので、無縁仏になる心配がありません。
家族墓はお墓の使用料がかかるので、永代供養の中でも比較的費用が高くなります。
価格は30万円前後で済むものもあれば、100万円を超えてしまうものもあります。
*納骨堂
遺骨が納められた骨壺を室内で管理する方式を納骨堂と言います。
納骨堂は比較的手入れが簡単で、交通アクセスの良い地域にあることが多いです。
相場は10~100万円前後とされています。
□まとめ
宗教によって異なる永代供養の相場についてご紹介しましたが、いかがでしょうか。
今回は浄土真宗についてご紹介しました。
永代供養の代わりに永代読経を行うという特殊なタイプが浄土真宗では主流となっています。
宗派によって永代供養の相場が変動しますが、寺院や霊園によって異なります。
ですので、永代供養を検討される場合は、価格についてお問い合わせすると良いでしょう。