永代供養では、寺院や霊園が遺骨や位牌を長期間管理・供養します。
お墓の手入れをしてくれる身寄りがいない方のために、代わりに供養してくれるのです。
永代供養の相場は安いものでは数万円、高いものでは数100万円となっており、価格帯が広くなっています。
「どうしてこんなに金額に差があるのかな」
「安いものと高いものでどんな違いがあるのかな」
このように考えている方はおられませんか。
今回は、永代供養の値段が変動する仕組みについてご説明します。
□値段が安い永代供養の仕組み
永代供養の相場の中でも比較的安いものがありますが、安いからと言って質が悪いわけではありません。
値段が安くなることには理由があります。
*合祀墓
永代供養の供養方法の一つに合祀墓というものがあります。
合祀墓は多くの故人の遺骨を一つの大きなスペースで管理する供養方法です。
石のお墓を建てることはありません。
また、読経や法要といった行事を一括で済ませることができます。
上記の理由から、合祀墓は比較的値段が安くなるのです。
□値段が高い永代供養の仕組み
永代供養の値段が高くなってしまう理由について説明します。
*墓石を建てる
永代供養で墓石を建てる場合、一般的な墓石と同じぐらい費用がかかるので、値段が高くなってしまいます。
例えば、家族墓と言って、家族で共有の墓石を建てて永代供養をする仕組みがあります。
この場合、墓石にかかる費用と墓石を建てるためのスペースの使用料がかかるので、値段が高くなってしまいます。
また、墓誌(故人の没年月日などが記入された石の板)を建てるための刻字料がかかってしまい、さらに値段が高くなります。
*納骨堂で供養してもらう
遺骨や位牌を納めるスペースを大量に設けられた建物を納骨堂と言います。
納骨堂では遺骨や位牌はそれぞれのスペースで個別に管理されるので、合祀墓よりも値段は高くなります。
ですが、墓石を建てるほどの料金がかかるわけではありません。
納骨堂は市街地などのアクセスがしやすい場所にあります。
それは、値段が高くなる理由の一つとなっています。
□まとめ
永代供養の値段が変動する仕組みについて説明しましたが、いかがでしょうか。
永代供養は値段が安いものから高いものまで様々な種類があり、合祀墓は比較的安く、墓石を建てる場合や納骨堂で供養する場合は比較的高くなります。
永代供養を検討する場合は、供養の方法によって値段が大きく変化することに十分に注意しましょう。