永代供養においてお供えは何にすればよいのか?

「永代供養」という新しい形の供養をご存じでしょうか? 今までの供養のスタイルではお墓の管理やお参りが難しい家族向けに登場した、お墓の管理や供養をお寺が行ってくれる新サービスのことです。とはいえ、もちろんご家族でお参りをすることも可能です。しかし、その際、永代供養ならではの注意点があります。それが「お供え物」です。そこで今回は、永代供養墓をお参りする際に気をつけておきたいお供え物に関する情報をお伝えします。
 
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□ 永代供養ではお墓が共用のケースが
 永代供養の場合、従来同様1家族に1つの墓石があり、各々が管理するタイプのプランもあるのですが、多くの方が、1つの墓石に多数の家族の遺骨が入った「共同墓」に合祀されています。ですので、従来のお参りと同じケースを想定してお供え物を持って行くと、そもそもお供え物を置くスペースが十分にないというケースが考えられます。ですので、永代供養の場合、お供え物を持って行かないお参りが一般的となっています。
 
□ お供え物をする場合はどうすればいいのか
 とはいえ、やはり大切な故人のお参りですのでお供え物をしたいという気持ちもあるでしょう。その際は、お花など比較的管理の簡単なお供え物に留めておきましょう。お花であれば、他の共同墓利用者が不快に感じることもないでしょうから大変安心です。
 
□ 生もののお供え物は避けよう
 他の方も利用される共同墓の場合、生ものをお供えするのはマナー違反です。また、永代供養を利用されているということは、頻繁にお墓を管理できないということでしょう。中々管理できない状況において生ものをお供えした後どうなるかは明らかです。他の利用者のみならず、普段から管理してくれている業者の方に多大な迷惑を与えてしまいます。お供えするのであれば、ペットボトルや管入った飲み物や袋詰めされたお菓子など処分のしやすいものに限定しましょう。
 
永代供養は新しいサービスであるため勝手がよく分からず、思わぬ行動が他人にとって迷惑となってしまう可能性があります。特に、共同で利用するお墓は慎重に利用しなければ他の利用者とのトラブルに発展しかねません。故人を偲び、故人が好きだったものを備えたいという気持ちは山々でしょうが、お墓を好きに利用したいという場合は個別墓を契約し、納骨するようにしましょう。永代供養の場合でも、追加で料金を支払えば、一定期間個別墓を利用することができるため、そちらもご検討ください。(スタッフ)