樹木葬の最大の魅力は、選ぶ人自身が永遠に眠りたいと思う場所というのが一番でしょう。あとは故人が自然を愛していたなどが決め手になっています。
こんな方に樹木葬はもっともお奨めです
1.自然に還りたい
2.里山の自然保護に貢献したい
3.骨壷の中ではなく土に還りたい
4.自然にやさしく墓をつくりたい
5.自分の意思でお墓を選んでおきたい
などの点で当てはまる方には樹木葬はとても良い選択だと思います。場所によっては、ペットと一緒に入ることができたり、家族以外の友人とでも一緒に入れるというの魅力のようです。
よし樹木葬にする!と簡単に選択してしまう前に
専門家として注意点をいくつか挙げておきます。まず、樹木葬という時代的な流れは一族の繋がりが希薄になってきた現代だから流行しているといえます。裏を返せば、家族の繋がりや一族の繋がり、友人の繋がりが少ない人以外は問題が出てしまうことがあります。
1.お参りに来た人はお線香、ローソク、お供えなどを置く場所がない
2.一族の方が事情でお骨を動かそうと思っても動かせない
3.自然豊かという土地は都市部から遠く、お参りが困難
4.樹木という不安定な墓所という性質
5.お墓参りの意識が低いので忘れ去られやすい
樹木葬のは上記のような問題点が出てくることがあります。あと、国立公園の保護地区にあるお寺の住職として思うことがあるとすれば、木は自然の植物ですから、枯れることがあります。百年単位で見ていけば、ほとんどの木は枯れてしまいます。故人の樹木をしっかり管理してくれるところに頼まないと、残された方々は大いに困惑してしまうでしょう。
私自身も、コンクリートの中で眠りたいと思わない考え方です。自然に還っていきたい思います。出来れば、子孫のことを見守りつつ、応援しながら自然豊かな場所で眠りたいと考えています。そう考えた時、自分が眠る場所は永久に自然が守られるのだろうか。守り手がいなくなることがない場所なのだろうか。豊かな大自然に包まれた場所を守り続けたいと思うところです。
樹木葬の理想の姿はどんなものか
これからの時代、もっともっと樹木葬が増えていくことでしょう。供養の専門家として理想の樹木葬があるとすれば、お参りに来た人も、しっかりとお世話になった故人のご供養ができて心地よい気持ちになり、残された子孫にその感謝の気持ちが巡り、多くの人が樹木葬のお墓を通じて幸せになっていくそんなお墓があれば最高だとおもいます。
仏教がご供養をお奨めしたのは、意味のないことではありません。ご供養という感謝の気持ちは多くの人の運命を変え、より栄えさせるという働きが生まれるからなのです。幸せな人生になっている人は感謝の言葉に満ちています。是非、お墓を通じて関係者も幸せにしていただければと思います。
素晴らしいご供養は、立派なお供えでも、たくさんのお布施でも、完璧な作法でもありません。参列した人の心からの感謝が一番素晴らしいご供養なのです。小学生でも出来て、大人でも間違うことがあるものです。
国立公園に住む住職がお奨めする自然葬、樹木葬の場所
単なる霊園開発ではなく里山の自然を守りはぐくむという取り組みで樹木葬を行っておられます。里山の自然を守るといっているように霊園のようなお参りする人を考慮した開発をせずに、場所そのものも自然に還していくようなコンセプトです。
〒869-2703 熊本県阿蘇郡産山村山鹿378-2
TEL 0967-25-2527
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